本校は小高い丘の上にあり豊かな自然が四季折々に美しい姿を見せてくれます。校舎か らは遠く彦根城や琵琶湖も臨むことができ、その眺めは格別です。また、縄文時代・弥生
時代の遺跡や古墳、近くには「お多賀さん」の愛称で親しまれる「多賀大社」があり豊か な歴史・文化資源をもった、古き良き伝統に育まれた文化の香り豊かな環境にある学校で
す。また、多賀町は国道 306・307 号線により彦根市・滋賀県北部、東近江市・湖東方面、 三重県方面と結ばれており、びわ湖東部中核工業団地の整備も進められ多くの工場が建設
されています。 令和2年度は1年生63名、2年生62名、3年生76名の全校生徒201名でスター トしています(令和2年5月1日現在)。落ち着いた雰囲気の中で熱心に学習に取り組む
生徒が多く、「子育て教育熱心のまち多賀町」を掲げる多賀町で唯一の中学校である多賀 中学校は、地域の方々に温かく見守られて子どもたちは日々健やかに成長しています。
本校では、 「1 醇厚 (思いやりの心)2 剛健 (たくましい心と身体)3 叡智 (しなやかな知性)4 不屈 (やり抜く意思)」の校訓のもと「豊かな人間性を持ち、た
くましく生き抜く力をそなえた生徒の育成」をめざしています。
1 豊かな人間性を育む(徳) 多賀の子どもたちが、生涯にわたりたくましく変革していく社会を生き抜くためには、 人としっかりと関われる「豊かな人間性」を培うことが重要だと考えます。豊かな人間性 は多くの豊かな体験の中で培われます。大きな集団の一員としての体験、異年齢の集団で の経験、小さな集団での活動、集団に順応する応用力、集団を導くリーダーシップなど集 団を通して人間性を培うことをねらいとして学校行事や総合的な学習の時間、部活動の取 組の充実を図っていきます。
2 たくましく生き抜く力を育む(知・体) 新しい時代を生き抜くために、主体的・対話的で深い学びが、日常の授業の中で達成さ れることが必要となります。「課題を発見する力」や「論理的に考える力」、「物事を多面 的に考える力」、「主体的に行動する力」などの資質や能力を育成するために、「ペア・グ ループなどの学習形態の工夫」や「ICT の有効活用」、「思考力を高める発問の工夫」等を どのように取り入れると効果的なのかを研究しています。我々教職員は、「より良い社会 の実現に向けた担い手を育成する」ことを念頭に置き、知識の習得のみならず、思考力・ 判断力・表現力の育成や主体性を持って多様な人々と協働する態度を養うべく、授業の改 善を図っています。 また、体力向上の取り組みの一例として、授業の中で意図的にサーキットトレーニング を取り入れました。体力テストの結果も向上し、生徒自身が自信を持つようになり、保健 体育の授業に意欲的に取り組む生徒が増えました。このように、実態に合わせた取組を継 続させ、その結果を検証し、PDCAサイクルにのった授業を行っています。食育につい ても町の「健康づくり推進協議会」とも連携し、中学校の給食についての意見をいただい ています。また、毎月の給食献立検討委員会では、生徒の様子や感想の聴き取りを行い、 献立の改善のために役立てています。このように教育委員会や行政も一体となって子ども たちの成長に関わっています。
教職員一人ひとりが教育者としての使命感を持ち、生徒と真剣に向き合い、学力向上は もとより、人格の完成をめざし、心身ともに健康な子どもたちの育成のために全力を尽く す所存です。今後とも皆様の温かい御支援、御協力を賜りますようよろしくお願いいたし ます。

学校経営管理全体計画
校内研究
多賀中学校校内研究(平成29年度)
多賀中学校校内研究(平成30年度)
多賀中学校校内研究(令和元年度)
多賀中学校校内研究(令和2年度)
多賀中学校校歌
一 霊仙の山 若葉もえたち
丘の学舎の窓はかがやく
明朗ひとすじに学びて
究めゆかん深き真理
夢は胸に充ちたり
ああわれらの生命弾む
多賀よ われら多賀中学校
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二 芹川の瀬の音も涼しく
杜の社に雲はあがれり
溌剌たくましく鍛えて
伸ばしゆかん若き意欲
幸は眉に匂えり
ああわれらの力溢る
多賀よ われら多賀中学校 |
木俣 修 作詞
沖 不可止 作曲
三 琵琶の湖波 眼路にさやけく
鐘はみ冬の空にひびけり
勇躍すこやかに励みて
担いゆかん重き使命
栄えはつとに来たらん
ああわれらの未来燦たり
多賀よ われら多賀中学校 |
いじめ防止基本方針(PDF)
学校教育において、「いじめ」は子どもの心を深く傷つける重大な人権侵害であるだけでなく、ややもすると子どもの生命までをも絶たせるなど、絶対に許してはいけない行為であります。
とりわけ、近年の情報技術の発展により、パソコンやスマートフォンを活用してのインターネットへの動画の投稿だけでなく、「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)」を活用した誹謗中傷等が大きな話題になり、「いじめ」はますます複雑化、潜在化する様相を見せています。
こうした中、わたしたちは社会全体で「いじめ」を許さず、子どもたちが安心して生活できる環境づくりを行わなければなりません。そこで、すべての教職員が「いじめ」という行為や「いじめ」問題に取り組む基本姿勢について十分に理解し、学校長を先頭にして組織的に「いじめ」問題に取り組むことが求められています。
このため、本校では、平成19年6月に、生徒一人ひとりが安心して楽しい学校生活を送れるように、『いじめ撲滅宣言』を制定しましたが、社会においてはその後も続く「いじめ」事象や自死行為などにより、平成25年9月28日には「いじめ防止対策推進法」が施行され、県教育委員会が作成し追加・修正した「ストップ!いじめアクションプラン」をもとに、「いじめ」の早期発見の手だてや「いじめ」が起きた場合の対応のあり方等のポイントを具体的に示すとともに、「いじめ」の未然防止、早期発見、早期対応について基本的な認識や考え方を加え、「いじめ」問題を学校全体として正しく理解するため、「いじめ防止基本方針」としてここに作成しました。
完成時には、教職員一人ひとりがじっくりと熟読するとともに、校内研修を重ねるなど積極的な活用を図ることにより、全校生徒が生き生きとした学校生活を過ごすことができる環境を築いていけるものと考えています。